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【2011/4/24(日)】
■ 風向きが変わったので「まどか☆マギカ」についてメモ。と昨日日記を書いた時点では、「まどか☆マギカ」は僕の人生の急所に相当接近してると思ったので、感想を書くのは控えたが、ちょっと様子が違うようだ。どこが違っていたか。
魔獣は、劇中のほむらの台詞から勘案すると、神となったまどかが措定した悪であり、それは抑圧される存在でしかない、と思った、そこを僕の人生に引き付けて言い換えれば、マイノリティはマジョリティの為に滅ぼされ得ること、それは僕の人生の急所である。
●
たとえ魔女が生まれなくなった世界でも、それで人の世に呪いが消え失せる訳ではない。世界の歪みは形を変えて、今も闇の底から人々を狙っている。これは魔獣について語ったほむらの台詞である。僕はこの台詞に引きずられて、「魔獣=悪」だと思い込んでしまったが、結論から言うと、これはほむらの勝手解釈である。そうなのだ、主人公だからと言って常に妥当な台詞を吐いている訳ではない。
だがこの解釈は、ほむらが代表する人類の視点・立場からは誤っていない。「世界の歪み=魔獣」は、人々を襲うからだ。
● これはネット上に流出していた魔獣の設定資料である(恐らく本物)。重要なのは「裏設定」の箇所(その右上の所も)、「ほむらEDver. こちらが悪役に見えるように」と言う演出指示である。僕はこれを見て「様子が違う」と分かったが(また他サイトの考察も断片的に参照した)、見なくても本編さえきちんと読み込んでいれば分かるようには出来ている。
この設定資料とアニメ本編を付き合わせて分かることは、人類は世界にとって敵であると言うことだ。ほむらが語った「世界の歪み」をもたらしたのは、人類だけに都合の良いように世界に干渉したまどかの祈りである。
世界には世界の掟があり、しかし人の感情はそれに抗う(アニメ本編で魔法少女が苦悩し、戦ったのはその為)、そしてその感情を肯定する魔法少女の希望・祈りが世界のバランスを崩し、そうして歪んだ世界が、バランスを取り戻そうと魔獣を人類にけしかける、人類さえいなくなれば世界はバランスを取り戻すのである。
● だから最終話ラストシーン、ほむらが荒涼とした世界でたったひとり、魔獣に挑む場面は、人類滅亡の瞬間である。しかし「まどか☆マギカ」は、その死を、同時にその双子である生を、まどかの微笑みをもって全肯定する(僕はこの微笑を見る度涙ぐんだ)。
● 人類が絶滅したところで、世界が終わる訳ではない。人類なき世界はバランスを取り戻し、人類以外の新たな生命をその懐に抱くだろう。
● アニメ本編のラストカット、シルエットだけで描かれた魔法少女が後ろ向きにずらっと並ぶシーンは、画面の向こうとこちら側、キャラと視聴者が同じ方向を向いている。演出技法としては、「我々」と言う仲間意識を感じさせるカットだった。
【2011/4/23(土)】
■ 「まどか☆マギカ」最終話まで観た。途中、涙ぐむこと数度、僕の涙腺がもう少し緩ければぽろぽろ泣いただろう。細かく感想を書くことは控える(魔獣の存在についてとか)(ネタバレ忌避とか関係なく)(しかし僕はこの最終2話に至って初めてネタバレと言うものを恐れた)。■ 昨日センターへ行く。最近ぼちぼち参加者が増えている。また3月分一時金840円也。
【2011/4/21(木)】
■ 晴れ。陽が暖かい。そろそろレンゲが咲いている。
今年は花粉症はそう症状が出ていない。
数日前に観た映画『南極料理人』は面白かった、堺雅人を愛でる映画。内容はごてごてして無くて、さり気ない。堺雅人演じる西村君が仲間の作った胃にもたれる唐揚げを泣きながら頬張るシーン(涙の意味が仲間には伝わっていないのも良かった)や、その娘がテレビ電話を終えて母親の元にひょいっと(数歩分だが)駆け戻るシーン、おにぎりと豚汁をがっつくシーン、最後まで小競り合いをするおっさん達(家族のように)(本さんと主任の関係は父と反抗期の息子)、アマゾン・レビューで指摘されていたが誰も西村君の料理に「美味い」と言わないところ、兄やんを通じて描かれる孤独と言うもの(隊員同士は家族的ではあるが結局は他人)、帰国後、家族で遊園地に遊びに行った西村君が昼食の美味そうでないハンバーガーを「美味い」とパク付くラストシーンなど良かった。あとテレビ体操のレオタードのお姉さんにいい歳したおっさんが皆で盛り上がるシーンとか。また盆が高校時分の同級生に何となく似ていて思わずその俳優をネット検索した。黒田大輔。