日記 2017年8月上旬

【2017/8/9(水)】

 仕事行き。利用者宅へ家庭訪問。
 昨日、「妊活」のためにセックスしたが、なかなか勃起せずに苦労した。……思うところはあるが、まあ、公開日記に書けることとしては、ひとつ、精力自体が落ちてきているのかなと思わないでもない。このひと月、一度も射精せずに過ごしたのだ。酒の飲みすぎも業しているのかもしれない。
 まあ、人生色々飲み込んで進んでいく。


【2017/8/7(月)】

 台風5号来る。利用者大方休み。僕も15時に退勤。よかった。


【2017/8/6(日)】

 以前ちょくちょく見ていたブログ「一日五ドルと十ドルのウェブ」、もう無くなったんだな。何か情報をと思い、ツイッター検索を漁ってみると、2015年6月にはもう閉鎖されていたようだ。
 件のブログは、体裁こそ日記なのだがエッセイと言ってもよく――ああいう、書き物が自然に「表現」にフォーカスしていく書き手は、またどこかで何か書くだろうが、この無数のウェブでは、もう僕が目にすることはないだろうな。

 ウェブサイトというのは、どれだけ長い運営実績があろうと、消えるときはあっさり消えるんだよね。papiro君とかも、案外さっくりブログ閉じるかもしれないな。彼の場合、例えば子供に自身のサイト群を隠し通すのは難しいだろう。そのブログは子供に対してオープンにできる内容でもないだろうから、その辺りで消すかもしれないな。


【2017/8/5(土)】

◆ テキスト倉庫
短歌
切なしは犬と呼ばるる狼の進化の末の家畜の遠吠え
姿見に映す如くに似る姿子鴉は親の後追いて歩く
足首隠す広く敷かれた紫の絨毯ほどき蓮花見詰める
雨上がり灰の満天見返らず野鳥はさえずりを一望にまぶす
靴底を客車と定めた雨水は降られぬ場所にも梅雨を織りなす
降り荒ぶピンの如き雨が天地人を留めて現わる梅雨の輪郭
風船がガスを飲み込み飛ぶ如く五月雨の月は蛙鳴にて浮く
柔い身の隅々に埋まる鋼の芯猫よ曲げて伸ばしてにゃあと鳴け
「働け」と業務命令拝受して職務遂行ヒキコモリ(39)
抱き締めてほどける輪郭弄んだら君の血潮が頭蓋に波打つ
物言わず食まず唇だっただけグニグニと重ねて あと、そう、舌も
天高く懐痩せる物欲の秋パソコン・ゲーム機・本・タブレット
ミズバナ枯れた僕の鼻先を蜜蜂が黄色いソックス履いて飛び行く
日が暮れて水面を滑る光る車窓映す鏡は六月の田圃
うしろには道がないのは踏み抜いたから前の道では君が待ってる
法により定められたる婚姻に心たゆたう我、国家主義?
君を待つ昏い車内でチプルソがi love youって歌ってる
12バイトのメール受信がニューロンを巡り震わす「結婚できたね」
入籍の前後で変わらぬ生活も徐々に減りゆく砂時計のように
引っ越氏が疲労携えやって来て して置き土産は新婚生活
飲み忘れ初めて悟るその効き目カルシウムによるこころの安定
わが意識醒めて夢から剥がれしも君に振るった粗野は動かじ
地べた裂く燕返しにブレーキをこの頃踏まず気付く渡りに
怠惰ゆえ膨大な時間費やして帯文データ・ベースこさえる
帯文に費やした時間あったなら他の事なら何が出来たか
帯文を集め始めて幾星霜 後には引けぬ道もないから
#5
 ふと自分の戴いた生活を顧みたら、僕は静かに・心持ち良く過ごしている。無論のこと、一寸した意にそぐわない事柄や、好まないことの起こるのは、それも人生だろうと、当然のこととして受け容れる。大勢には何の問題もなかった。
 ところへ、目の前にひとりの女の現れたのを認めた。何か怒っている様子で、「どうして昨日は来なかったの? 人気の店を予約していたのに」と言う。はて、と僕は思い、女の顔を見る。一見して美人とは思われない。だが、顔の造りや風体から、愛嬌のありそうな・可愛げのありそうな女ではあった。実際に笑いでもすれば、そうであろうと言う気がする。僕は、ああ、これは自分の恋人なのだなと得心した。
 「ごめん、忘れてしまっていて」僕は答え、申し訳なさの中で、自分は約束を忘れていたのだなと言う気になる。

 僕は部屋で本を読んでいた。その内に腹が減り、何か食うものを買いに出た。道を歩いていて、向こうの方に小さく影が見える。それを認めた瞬間、どうも急に、喉に掛かった魚の小骨が取れないような心持ちになって、動悸がし始めた。歩いていくと、影は恋人であった。僕を待っていたのだと言う。約束をしていたから。そこで初めて、自分は約束を思い出したのであった。彼女は少し俯いてしまって、僕は、約束を破ったことを詫びた。

 道を歩いていて、突如として不安に襲われる。どこかへ、何かしら向かわねばならないと焦燥として思う。しかし、では、どこへ? 当てもなく右へ左へ駆けずり回って、ふと、ポケットから携帯電話を取り出してみた。掛かっても来ない、掛けもしないもので、何をどう考えたのか、“どうして予め番号を交換しておかなかったのか”と言う気になった。
 そこへ、通りすがった物理教師から、「君は恋人と約束をしているだろう、早く行きなさい、場所は××だよ」と言われ、約束のことを思い出した。
 果たして女は待っていた。盛装し、一見、その女かどうか、判然としなかったが、それはやはり自分の恋人であった。女は、度重なった僕の裏切りにいい加減怒ってしまって、手にしていた何か小物を僕に向かって投げつけた。それは彼女の意に反して、明後日の方向へ飛び、見知らぬ人にぶつかってしまった。
 女は、「あなたのせいで、他人に迷惑を掛けてしまった」と言った。成る程、そうだろうと思った。僕が約束を守っていれば、彼女はそれを投げることはなかっただろう。人に当たることもなかっただろう。
 小物をぶつけられた見知らぬ人は怒り、その怒りは彼女に向かった。それで恋人とその男との間で、回避されることのない喧嘩が始まったのである。僕は、何をすることもせず、また、殆ど意識することのない内から、何をすることも許されていないと感じており――例えば喧嘩を止めるとか――、ただ黙って、彼女と見知らぬ男の決闘の始まるのを、悄然として見た。

 ↑の通り、テキスト倉庫を整理。一部を日記ログへ移す。

 昨夜、ちょっとうまく眠れずに怠い。


【2017/8/4(金)】

 仕事行き。朝、某直売所へ見学行き(レクリエーション)。
 つい先日、まだやっていないのだがドラクエを買った。新作らしい。僕は今までドラクエとは無縁に来たもので――所有したことのあるゲーム機はゲームボーイ、セガサターン、ドリームキャストとか――、この新作をプレイしなかったら、一生、この有名なタイトルは遊ばないんだろうなと思い、買った。明日、やろう。


【2017/8/3(木)】

 付記。今日、午前、レクリエーションで県立図書館に行った。で、本をザーッと見ていったのだが、どの本も帯を捨てられていた。この辺は図書館によるもので、紀の川市の図書館は帯もついていたりする。
 帯文データベースをやっているということもあるが、帯は出版文化の一翼を担うものですよ。
 図書館自体は、落ち着いた、いい所だった。駐車無料。

 仕事行き。法人夏祭り行き。指折り数えてこの日を迎えた程度には懸案事項だったイベント終了。司会、多分大過なく済ませられたと思う。多分。そのせいで今、ちょっと高揚している。まあ。


【2017/8/2(水)】

 仕事行き。他部署見学行き。後、K宅へ冷蔵庫取りに行き、その流れでアイスクリーム(パルム)呼ばれる。
 夕食、カレー作る。


【2017/8/1(火)】

 仕事行き。また利用者宅・家庭訪問。
 メモ。先月家計の食費、雑費は6万の予算に対し57532円。2468円の黒字、だが、当初予算から増資したからな。
 僕の酒代約16000円(ノンアル込)。ちょっと飲みすぎか。